"ソートリーダー" にはなれなくても新しいモノを創造していくには
こんにちは。こんみき先生です。
(水)のブログテーマは、「最近気になるIT・ビジネスワード」。今日は「ソートリーダーシップ」です。
ソートリーダーとは、わかりやすく言えば、
「特定の分野における第一人者である専門家」。
とは言え、ネットショッピングの第一人者である Amazon 創業者のジェフ・ベゾスなど、
第一人者はほぼ「発明」ですからw、さすがになかなかできることではないですよね。
(発明と第一人者は異なる場合も多く、各技術・製品・サービス等の第一人者は諸説あり)
一般的に我々が可能な範囲とすると、ソートリーダーシップ(Thought leadership)は、
第一人者になるためのマーケティング活動でもあり、第一人者とまでいかなくても、ニッチな市場、隙間産業を見つけることに近いと思います。
ただ最近私は、年齢、性別、職業などにより、現代にウケている製品や消費者の趣向が、自分の好みの方向と不一致になってしまいましたw
例えば、最近アクセス数の多いYoutube動画に代表される、「意味はない面白いこと」という傾向。。
ひと昔前の耳なじみのいい流行語とか、リズムネタと呼ばれるテンポの良さとかは、意味はなくても楽しめてある程度流行分析できましたが、
今流行っている、「人が食べている咀嚼音だけを聞いて楽しい」とか、
「見ず知らずのカップルがいちゃいちゃしているのを見ると幸せな気分になる」とかいう感覚には、
すみません、私は残念ながら共感できそうにありませんwww
今回は、テーマがソートリーダーシップなので、二番煎じにはならないことを前提に話すと、
無理だと思ったことへの対応策は、2つあると思います。
① その分野やターゲットに長けている人に、頼る
イノベーションでは、他者に対する「巻き込み力」は、重要なコンピテンシの1つとされています。
ただリーダーが、そのイノベーションプロジェクトのコアとなる、「作り上げるモノ」自体に専門知識が乏しいのは厳しい。。
周囲のメンバーが付いてこなくなります。
例えば、「ラーメンチェーン店として成功したから、今度はチェーン店化されていない業界として、文房具のチェーン店を作ろう!」
と言っても、文房具の知識が素人だったら、ムリですよね。
どうしても習得するなら、かなり期間がかかるため、必要なら企画段階で最初に着手したいのがスキル習得をすることです。
ターゲッティングに対しては、最近よく巻き込み戦略を取り入れている企業を見かけます。
作った商品を使った体験をしてもらい、用途のプレゼンをしてもらったり、意見をもらって商品そのものの調整を加えたりするもの。
特に、その商品メーカーである企業内にあまりいない層である、女子高生や主婦をターゲットにしている場合に、事例を見ました。
② 自分が得意な分野やターゲットを見つける
企業なら SWOT分析などをするわけですが、
ソートリーダーも、自分自身の(協業者がいればその人も)得意な分野やターゲットを絞ることが必要ですね。
自身の強みの中から、アイディアを考案するのもいいですが、
私は大きなビジョンを基に、それを自分が実現するならこんな要素を加えようとか、このターゲット向けに、と調整を加えていきます。
下記の事業はもう、再度着手する予定がないので書いてしまうと、
最初に起業した時のビジョンは、その頃社会現象になりつつあった「おひとりさま」の心の拠り所を作り、明日の自分を創ることへつなげてもらおうというもの。
手段考案時の調査で、「人は飲食中が一番心を開く」ということがわかり、飲食店という場を作りました。
「おひとりさま女子をメインターゲットにしたノンアルカクテルの多いカジュアルイタリアンで、
店に行けない日はネットで店内とつながり、なじみのオーナー(私)やシェフ、お客様同士で会話が自宅からも楽しめて、いつもつながっている感がある」
自分と同じ性別である女性をターゲットにしようとか、そうすると周囲にはお酒が飲めない女子が多いなとか、かなり微調整しました。
残念ながら、当時の社員たちにビジョンを共感してもらえず、道半ばとなりましたが、
昨今では、若い女性に「スナック」がウケていますし、「ネットでつながるバー」や、「ノンアルコールカクテルバー」が出現してきたので、
当時の私のアイディアは、時代を少し先行くものだったんだ! と今でも思っていますw
話を戻すと「thought」とは、思考、見解、理念などの意味なので、
フィリップ・コトラーが提唱する、マーケティング3.0 の「製品 + 消費者 + 価値」を紐解けば、
社会に対する「価値」である「社会貢献」につながる理念を持ち、組織や個人として寄与することをけん引していくことが、
真のソートリーダーシップと説いている人が多いです。
以前は、社内企画プレゼンなどで、日経BPの記事や経産省などの統計を引用すると、役員クラスにインパクトがあり、企画の価値の信ぴょう性を信用してもらえたものです。
でも最近は、日経BPなど、引用することも著作権に抵触すると謳っているサイトが増えてきました。
はて。と考えた時。
ならばもうそろそろ、これだけ長きにわたり経験を積んできたわけなのでw、自分が色々感じていることや考えそのものを教えにしていってもいいよね、
となり、近年はオリジナルの用語などを用いた研修コンテンツを作り、育成に励んでおります。
まずは、現代の状況に合わせつつ、個人としての志や理念を整理することが大事でしょう。
ソートリーダーシップ。
かなり奥が深い分野なので、まだまだ学びを深めていきたい分野ですね。
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注)本ブログの「思う」「感じる」「考える」などと筆者が記載している内容は、主に筆者の個人的な見解です。
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