イノベーションチームに必要なタイプのメンバーは?

こんにちは。こんみき先生です。

(金)のブログテーマは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。

「カモメになったペンギン」のコッターさんのイノベーションの8ステップから、

先週は、最初の《 準備を整える 》のブロックの2つ目のステップである、

「2. 変革推進チームを作る」についてお話しました。


□ 6回目 2020/10/09(金) 「仲間とネゴと」

https://findmydream.amebaownd.com/posts/10698109


先週は、イノベーションを始める前のネゴシエーションの重要性をお話しました。

今日もこの2つ目のステップについて補足。。


     「じゃあ、イノベーションチームの仲間って、どんな人に声をかけたらいいの?」


「カモメになったペンギン」では、5人組(5ペンギン組?w)で強力なチームを結成できました。

・好奇心と創造力が桁違いの主人公フレッド

・最初にフレッドが相談を持ち掛けた、実践的で行動力があるアリス

・皆の尊敬を集める党首ルイス

・信用と好感度が抜群のバディ

・論理的で知識豊富なジョーダン


まず、共通点は、「行動力のある前向きなメンバー」であること。

メンバーに誘いの声がけをした時点で、後ろ向きな意向が見えたなら、

私は正直、その人をチームに入れることは断念すべきだと思っています。


過去に、自社のイノベーションに対し、外部企業を募って企画内容を説明した際、

「できます」というように言いながらも、表情一つ変えず、見た目では協力的に支援してくれそうには全く見えない人がいました。

結局最後まで、顧客であるこちらのビジネスに寄り添う言動は見られず、失敗に終わった例です。

仕事を取りたい一心で、できるとだけ言ったのかもしれませんが、

特にイノベーションにおいては、企画に賛同してくれる、賛同できない部分は助言し合える、そういうメンバーと共に同じ船に乗った状態で、1つの目的に向かって進める必要があるのです。


各メンバーの特性は、それぞれ、リーダーシップ、信頼性、コミュニケーション、専門知識、分析力、危機意識に優れたメンバーが望ましいとされています。

BABOKではもっと多くの基礎コンピテンシが必要ですが、「カモメになったペンギン」では上記に絞られています。


     これらのスキルセットが、すべて揃っていること。

     1つ欠けてもダメです。


例えば、リーダーシップはあるけど、必要な情報を共有しないコミュニケーション不足な人。

分析せずに何でも真実化のように周知する信頼できない人。

こんな人がいたら困りますよね!


これらのスキルセットに加え、全員がオープンマインドであることも必要だと思います。


他者と異なる専門知識のある人が集まるわけです。

冷静だったり、人脈があったりと、異なるタイプの人が集まるわけです。

自分と異なる人の考えをオープンマインドで受け止められなければ、1つの目的に向かうことはできません。

この条件さえそろっていれば、イノベーション推進チーム人数は、少なければ少ないほどフットワークが良くなります。


昨夜も大学院のオンライン特別セミナーで、最近イノベーションのコンサルに力を入れている企業である、

アドビの若手コンサルタントの方々の講演を聞いたのですが、似たことをおっしゃっていました。

ご自身たちは社外のコンサルで、イノベーションの対象となる顧客企業側に、

たいてい、強力に推し進める1-2名のキーマンがいらして、その人たちの推進力次第で成否が左右されるわけですね。


私が社内イノベーションを手掛けた時の1つの成功パターンを振り返ると、

部長である上司は社内人脈が広く、フットワークがよくて人を巻き込むことがうまく、役員クラス全員を取り込むきっかけや場づくりをしてくれました。

私は担当部長として、その場を120%活用することがうまいタイプでした。

そこに、機転が利く庶務1名がいて、3人で2,000人近い社員の会社にムーブメントを起こし続けることができました。


火をつけるには、その程度の人数で十分なのです。


ポイントは、役員クラスの方々は、イノベーションの重要なステークホルダーです。

いかに彼・彼女らを仲間に引き入れることができるか?!

トップから全社員にメッセージを出してもらうなど。


このチームビルディングのうまくいかなかった例として、私が外部コンサルとしてご支援した際、

施策はいくつか実行でき、一定の成果を出した後、私がコンサル契約が終了後、

その企業様で継続できずに収束してしまった例があります。


外部の人間としては、自分がいる間にどれだけ顧客企業の横のつながりを作って差し上げるかが大事になります。

そこで、懇親会など横のつながりのきっかけ作りを企画するのですが、そもそも反対勢力だった人達は、懇親会に参加してくれない。。

長くプロジェクトを進められるなら、先週のブログに書いたように、徐々に巻き込まれてくれるので、あきらめずに踏ん張り続ければいいことになります。


今週もこんみき先生のブログを読んでくださってありがとうございました!

また来週♪


#イノベーション

#DX

#チームビルディング

#基礎コンピテンシ


注)本ブログの「思う」「感じる」「考える」などと筆者が記載している内容は、主に筆者の個人的な見解です。


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