"VUCA(ブーカ)" の時代:先見の明より「やってみなはれ」
こんにちは。こんみき先生です。
(水)のブログテーマは、「最近気になるIT・ビジネスワード」。
「現代は、"VUCA" の時代になった」と言われるようになりました。
特に今年、コロナ禍になってからは、よくこの話題が取り上げられるようになっています。
Volatility (不安定さ、変動性)
Uncertainty(不確実性、不透明性)
Complexity(複雑さ)
Ambiguity (曖昧さ)
要するに、「VUCA(ブーカと読む)」とは、
まさに今の時代の特徴を表している言葉を集めたイニシャルワード(アクロニム)なのです。
対処法については、「OODA(ウーダと読む)」が良いとされていますが、
従来、私が業務革新の講師としてお薦めしてきた方法は、「CAPDo(キャップドューと読む)」でした。
2つの扱いの違いは、下記のとおりです。
上記後者の私が扱っている業務革新の研修は、
「エンハンス」が対象です。
エンハンスとは、運用管理者チームが、
システム運用保守をしている顧客の既存システムに対して、前向きに改善すること。
カンタンに言えば、既に動いているシステムに対して、
業務フローや機能追加などなどの "改善" をすることです。
このため、PDCA のように、先見の明を持って確実にそれを実行するための "P" からではなく、
CAPDo は "C" からスタートするループ型のプロセスのフレームワークです。
つまり、PDCAは、物事を1から開始する場合に活用するループ型のプロセスのフレームワークなので、
かなり時間と手間がかかる "計画(Plun)" からスタートします。
これに対し、既存のシステムを改善するなら、1からではなく、既に動いているシステムに対して、
"C(確認:チェック)" から開始し、→ A → P → D とプロセスを回していけば、
最短で確実な改善となるわけです。
上記前者の OODA もループ型ですが、こちらはイノベーション向きです。
Observe(観察する)
Orient (方向づけをする、適応する、正しく判断する)
Decide (決断する)
Act (行動、活動)
これら2つの大きな違いは、
「CAPDo は、いずれ "計画(Plun)" をするが、OODA にはない」
という点ですね。
現代はあまりにも VUCA が激しすぎて、計画どおりにいかないのだから、
綿密な計画を立てる価値が薄れた、ということでしょう。
その分、OODA はアジャイル(俊敏に)に進められることも、大きなメリットです。
計画は全くしなくていいわけではありませんが、すること自体に時間と手間がかかるだけでなく、
例えば今回のコロナ禍のように、リスク計画外の大きな事象が突然発生した場合、
中計などの大きな計画があると、企業全体でこれを変えられず、大きな舵を切り替えせないことにもつながります。
特にイノベーションではスピードが大事です!
そこで、サントリー創業者の鳥井信治郎 氏の有名な言葉、
「やってみなはれ」
が大事になってくると思うのです。
CAPDo なら、チェックは早く済ませて、アクションからやってみる。
OODA なら、OOD は早く済ませて、アクションからやってみる。
やってみないと、どんなリスクがあるかすら、わからないのですから。
ただし、リスクや最善策が見えたら、こまめに切り替えて改善を重ねていくことが大事です。
今後は、
既知のものに対処する CAPDo だけでなく、
未知のものに対処する OODA が重要性を増していくことになるでしょう。
#VUCA
#OODA
#CAPDo
#PDCA
#やってみなはれ
注)本ブログの「思う」「感じる」「考える」などと筆者が記載している内容は、主に筆者の個人的な見解です。
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