イノベーションと DX の違い
こんにちは。こんみき先生です。
今年から私は、大学院(まだ入学前受講)でMBAを学んでいます。
先日授業で、「"イノベーション" というとどんなものだと思いますか?」と講師の方が聞いたところ、
IT業界ではない企業にお勤めの生徒のみなさんは、口々に「技術革新」とおっしゃっていました。。
いえ、本来 "イノベーション" は、技術ありなしに関わらず、改革とか革新と捉えます。
そこに、"技術" というイメージが付くようになったのは、
やはり DX が名前だけひとり歩きしているからかなと感じました。
イノベーションの父と言われる、ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター(以下、シュンペーター)が定義した、
イノベーションの対象となるモノ、つまり「何を変革して変えるか?」は5種類あります。
・売るモノ(プロダクト、サービス)
・プロセス
・原料、仕入先、サプライチェーン
・販売先(マーケット、顧客)
・組織
(こんみき的な補足含む)
実際には、事業分野や戦略などのビジネスモデルも対象になると考えますが、
いずれも、IT を用いて変革ができる可能性があります。
それが "DX(デジタル トランスフォーメーション)" です。
改めて、"DX とは?" を簡単に定義しておきますね。
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データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、
製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
(経済産業省 「DX推進指標」とそのガイダンス
https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190731003/20190731003-1.pdf)
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経済産業省は、上記の直前に、"企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、" と記載しているのですが、
私は個人的に、「環境が激しく変化した後にリアクションで対応したのでは、遅い」と思っています。
"魚の目" を持って感じ取り、プロアクティブにイノベーションに取り組んでいく必要があるでしょう。
(このコロナ禍を完全予測するのは不可能だったかもしれませんが)
よく誤認されていることとして、DX は AI や IoT など最新のテクノロジーを使用して、
新規システム構築することだと思っている人がいらっしゃいます。。
詳細は別の回にしますが、最新のテクノロジーを使用しなくても、
既存のレガシーシステムの業務フローを快適に改造することも、
DX です!
そして、ほとんどの既存日本企業において、上記5つよりもっと大事な変革対象は、
『 人 の 心 』 だと思います!
人の心や気持ちが、良い方向へ変革されなければ、真のイノベーションは推進すらできないでしょう。
(シュンペーターは、"組織" に含んで定義しているのかもしれませんが)
… と、この分野の続きは、
(月)に「生き方・キャリア」をテーマとしているので、次回のブログに書こうかと思います。
ブログ初回なので、入門的な内容のみ書いてみました。
次回(金)からは、DXの詳細や、推進するリーダーに必要なスキルや知識について、
少しずつ書いていこうと思います。
#イノベーション
#DX
#デジタルトランスフォーメーション
注)本ブログの「思う」「感じる」「考える」などと筆者が記載している内容は、主に筆者の個人的な見解です。
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